鬼滅の刃:第137話「不滅」
※2018年12月3日発売週刊少年ジャンプ掲載
この記事にはネタバレが含まれておりますのでご注意ください
ついに対峙する産屋敷と無惨。
待ち続けた無惨が目の前に現れたことを喜ぶ産屋敷に対し、彼の醜く生きながらえている姿に「興覚めした」と言い放つ無惨。
自分がこんな姿になっても生きながらえているのは、無惨を倒したいという一心ゆえだ、と答える産屋敷。
そして、自分と無惨は同じ血筋だと語る。
産屋敷の一族は、無惨のような怪物を一族から出してしまったせいで、生まれてくる子どもは病弱ですぐに死んでしまうという呪いを受けた。
いよいよ血筋が途絶えるかという時に、神主から「同じ血筋から鬼が出ている。その鬼を倒すことに心血を注ぎなさい。そうすれば一族は絶えない」と助言を受けたのだった。
また、神職の一族と婚姻することで子どもは死ににくくなったが、それでも30年は生きられないのだと話す産屋敷。
それを聞いた無惨は
私には何の天罰も下っていない
何百何千という人間を殺しても私は許されている
この千年
神も仏も見たことがない
と、産屋敷の言葉を信じようとしない。
「私の考え方は違う」と産屋敷。
「この千年間…君は一体…どんな夢を見ているのかな…」
産屋敷と話しながら、無惨は奇妙な感覚にとらわれていた。
あれほど殺したいと憎んでいた鬼殺隊の元凶を目の前にして、どこか懐かしいような安堵感を抱いていたのだった。
屋敷には護衛などの姿はなく、体の不自由な産屋敷と看病する妻・あまね、中庭で娘たちが手毬唄を歌って遊んでいる。
「当てようか…無惨。君は永遠を夢見ている…不滅を夢見ている…」
そう語りかける産屋敷に、「その通りだ。禰豆子さえ手に入ればその願いは間もなく叶う」と無惨。
産屋敷「君の夢は叶わないよ…無惨」
無惨「禰豆子の隠し場所に自信があるようだが、お前とは違い私にはたっぷり時間がある」
産屋敷「君は、思い違いをしている」
無惨「何だと?」
産屋敷「私は…永遠が何か、知っている」
「永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ」
君は何度も何度も虎の尾を踏み、龍の逆鱗に触れてきた
本来ならば一生眠っていたはずの虎や龍を起こしてしまった
彼らはずっと君を睨んでいるよ
絶対に逃がすまいと
自分がここで死んでも、鬼殺隊が続く限り無惨の夢は叶わないと語る産屋敷。
「この…人の想いと繋がりが、君には理解できないだろうね。なぜなら…」
『君が死ねばすべての鬼が滅ぶんだろう?』
産屋敷の言葉にその場の空気が揺らぐ。
「私自身それほど重要ではないと言ったが、私の死が無意味なわけではない」
自分は柱たちに慕われている。故に、自分が死ねば今まで以上に鬼殺隊の士気が上がると産屋敷。
「話は終わりだな?」
無惨は産屋敷に手を伸ばす。
「ああ…こんなに話を聞いてくれるとは思わなかったよ…」
「ありがとう…無惨」
その頃、伝令のカラスが産屋敷邸が襲撃されたことを鬼殺隊に伝えていた。
「緊急招集!!産屋敷邸襲撃ッ!!」
炭次郎と柱たちは産屋敷邸に急ぐ。。
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