黄昏流星群:最終話(12月13日放送)あらすじ
瀧沢完治(佐々木蔵之介)は異例の人事で若葉銀行に戻ることになった。しかし、妻の真璃子(中山美穂)は家を出て行き、日野 冴(麻生祐未)の世話をする形で春輝(藤井流星)を支えている。完治が想いを寄せる目黒 栞(黒木 瞳)も姿を消し、音沙汰がない。
完治は銀行復帰後、不正融資の内部調査委員会委員長を任される。その矢先、同期で融資部長の井上英樹(平山祐介)が自殺を図ってしまう。
一方、真璃子は春輝と冴をホスピスへと送る。真璃子のこれまでの献身的な世話に感謝する冴。だが冴は、春輝との関係は今日で終わりにしてほしいと冴は真璃子に釘を刺した。真璃子は他へ行くところもなく、瀧沢家へ戻ることに…。
一度は壊れかけた、完治と真璃子の夫婦仲は修復されるのか?一方で栞の病は日々進行していく。完治と栞は果たして再会することができるのか?運命の恋の行方はいかに…!?
出典:公式サイト
真璃子が自宅へ戻ると、ちょうどそこに完治もやってくる。「行くところがあるから一緒に来て欲しい」と言って、完治は真璃子を連れて井上が入院している病院へ向かう。
「何もしてやれなくてごめん」という完治に、今までの経緯を説明する井上。
「奥さん、こいつのこと頼みます。…奥さんを大切にしろ」
井上は二人にそう告げるのだった。
食事をしながら完治の仕事について質問をする真璃子。「私に話しても仕方ないか」と言うが、完治は自分が置かれている現状を話し始める。「聞いてもらって少し気が楽になったよ。ありがとう」と完治。
完治と真璃子は夫婦の絆を取り戻そうとしていたが、その時、真璃子に春輝から「会いたい」とメッセージが。
「ごめんなさい。もう会えません」と返し、春輝の連絡先を削除する真璃子。
栞は事情を理解してくれた職場の女性・緑(美保純)の計らいで、力仕事から食堂での作業に変更してもらう。食事休憩をしている時、テレビから完治の声が流れてくる。
記者会見を行った完治は、井上だけの責任ではなく銀行自体に非があったと匂わせる発言をして上司から注意される。
「非があったからこそ、銀行内部を浄化する目的で委員会を発足したのでは?少なくとも、それが自分の役目だと思っている」と強い口調で言い返す完治。
「お母さん。私の恋が終わりました」
母の写真に語り掛ける栞。「あの人は銀行へ戻り、家族に囲まれて幸せに過ごしているはず。だから自分も…しっかりしなくちゃね」涙をこらえながらそう呟くのだった。
後日、ケーキ屋でバースデーケーキを購入する栞。5本のろうそくに火を灯し、一人寂しく誕生日を祝う。
その頃、帰宅中の完治は月を見上げていた。自分の傍には妻がいるが、栞は孤独なんじゃないかと心配する。
(願わくば、あなたにも寄り添う人がいて欲しい)
完治の聞き取り調査は難航していた。遅くまで仕事をする完治の話を聞き、全ての責任を負わされそうになっている井上を心配する真璃子。
「奥さんだけでも味方になってくれたらいいのにね」という真璃子の言葉にハッとした完治は、井上の妻を訪ねる。
井上の妻は完治に「子どもと遊んでいる時に撮っていた」と動画を見せる。そこには、上層部から電話で指示を受けている井上の姿が映っていた。
後日、証拠の動画を社内で公開した完治は、上層部の命令で井上が責任を取る形になったことを記者会見で発表する。
記者会見を見た真璃子は、帰宅した完治を労う。食事中、「いつ以来だろう。あなたがこの距離で私の顔を見るのは」と真璃子。取り分けようとしたサラダに完治の嫌いなセロリを入れてしまったと謝る姿を見て、完治は「すまない…本当にすまない」と涙を流すのだった。
須藤と聡美の結婚を祝いに行った完治と真璃子。その夜、いつものように別々のベッドで横になる二人。完治が真璃子の後ろ姿を見つめていると、真璃子が振り向き目と目が合う。
真璃子は一瞬驚くが、完治を見つめながら笑みを浮かべる。完治もまた笑顔を返し、起き上がると真璃子のベッドへ。そして…二人は口づけを交わす。
翌朝、真璃子は完治に離婚届を渡す。「あなたの心の中には、もう別の人が住んでる」そして、自分にも好きな人がいると告白する。
冴のホスピスへ見舞に来た春輝は、テレビ中継されていた観覧車に釘付けになる。そこは、真璃子と一緒に行った場所だった。
春輝に「真璃子さんとは会ってないの?」と確認する冴。その言葉に「お母さんが嫌なことはしない」と返す春輝。
完治は、上司から本店の執行役員として働くよう言われるが、「この銀行で自分ができることはやりつくした」と辞退する。そして、完治は離婚を決意し、家を出て行く。
三か月後ーーー。
アパートで一人暮らしを始めた完治は、久しぶりにいつもの居酒屋へ行く。店主と話していると、そこへ荻野倉庫の川本たちがやってくる。
栞は相変わらず食堂で働いていた。ふと、週刊誌に目がとまる。そこには若葉銀行の記事が掲載されていて、完治の写真も載っていた。
魚の配達を頼まれた栞は自転車に乗ろうとするが、視界が悪く鍵が上手く差せない。そして、突然気を失って倒れてしまう。
病院で検査をしてもらったところ、低血糖発作で倒れたと知らされる栞。駆けつけた緑は、栞の部屋に財布を取りに行く。そして、大事そうにファイリングされた完治の名刺と写真が載った記事を見つける。
一方、真璃子は離婚してからパン屋で働き始めていた。男性客だらけのラーメン屋に入りジロジロ見られながら注文していると、ロンドンへ行った美咲から動画が送られてくる。
元気そうな娘の姿を見て、笑みを浮かべる真璃子。そこへ、春輝から「母が会いたがっている」と電話がかかってくる。
真璃子は冴のいるホスピスへ。夫と別れたことを伝える真璃子に、冴は「これからも…あの子を見守ってあげて」と頼む。
帰宅した真璃子は銀行から届いた封筒を開ける。そこには、緑が送った完治宛てのハガキが入っていた。
真璃子はすぐに完治に電話をかけ、ハガキの内容を読んで聞かせる。
そこには、栞が糖尿病を患っていること、完治に迷惑をかけたくないがために、黙って去ったことが書かれていた。
読み終わった真璃子は「私なら、その人に会いに行く。あなたはどうする?」と問いかける。
完治は栞のもとへ。そして二人は…強く抱き合うのだった。
三年後ーーー。
完治と栞は結婚し、退職金でカフェを始めていた。真璃子と春輝も順調に愛を育んでいるようだった。
黄昏時、店の前のベンチで休む完治と栞。二人で空を眺めていると…一筋の星が流れる。
※誤字脱字・解釈の違いはご容赦ください。
各話あらすじ
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