ハイキュー!!:第331話「エースのめざめ」
※2018年12月17日発売週刊少年ジャンプ掲載
この記事にはネタバレが含まれておりますのでご注意ください
中学時代を思い出す赤葦。
中学
一生懸命やった
言われたことをやった
仲間の多くは怒られないためのプレーをした
特に疑問は持ってなかった
バレーは好きでも嫌いでもなかった
どの高校に進学するか悩んでいた頃、見学に行った試合で木兎を見た。
…漠然と”スター”だと思った
衝撃的だった
こんな風にバレーボールをする人は身近で初めて見た
そして、赤葦は梟谷への進学を決める。
バレー部に入部し、木兎から「ちょっとだけスパイク練習に付き合って」と言われる赤葦。だが、「ちょっと」どころではない猛練習に付き合わされる。
木兎「アカシ!」
赤葦「アカアシです…」
木兎「お前のトス最高だぜ!!」
ストレートに褒められて、無表情ながらも喜ぶ赤葦。
木兎に付き合わされる赤葦を心配した先輩が「代わってはやらねぇけど言い訳考えてやるぞ」と声をかけるが、「スター選手と練習するの楽しいです」と返す。
その後、不甲斐ない試合をした後には、「ちょっとだけスパイク練習付き合って」と赤葦に声をかけるようになった木兎。
(木兎さんは「本気には本気で応えなくては」と思わせる人だと思う)
誰が何と言おうと
今 俺達が世界の主役
確かな大志を抱いて梟谷に来たわけじゃない
梟谷に来れてよかった
赤葦が過去に思いを馳せていた頃、臼利は赤葦の心理状態を分析していた。
相手に大きくリードを許し
エースの攻撃は決まらない
対して、相手のエースは絶好調
せめて相手を出し抜く1本が決まれば、反撃の狼煙となる
(…って思うタイミングちゃね)
ツーを読まれて失点したことに「大罪だ」と反省する赤葦。
(この試合を3年生最後の試合にはさせない)
一方、観客席では研磨たちが臼利について分析をしていた。
赤葦のツーに真っ先に気づき、サーブも良い。
「じゃあ、やっぱり1本目のサーブはわざと力を抜いてたね」
赤葦が木兎を使わないと予想し、ブロックを速攻に絞らせた。そして、取りやすいサーブでより速攻(まんなか)を使いやすい状況を作った。
「梟谷の出鼻と赤葦のメンタルを折るための”誘いのサーブ”だったんだ」
「ヤなことするよね…」
と目を細める研磨。
研磨の分析通り、試合前のミーティングで「木兎を潰すなら同時にセッターも潰すべきだ」と発言していた。
自分の思惑通り、順調に赤葦のメンタルを削っていると喜ぶ臼利。その様子を見たチームメイトは「臼利ってハツラツと性格悪いよな」と呟く。
続いての梟谷の攻撃、赤葦のトスが低くブロックにワンタッチされ決めきれない。それを見た臼利は高いトスを上げ、わざと同じ攻撃を仕掛ける。
しかし、梟谷のブロックを避けたスパイクは拾われてしまい、木兎が力強いスパイクを決める。
(…ああ…身が竦む)
臼利は木兎の強烈なスパイクに身動きがとれなかった。
さらに梟谷の攻撃、木兎にアンダーでトスが上がる。貉坂のブロッカーが動き、「対木兎シフトだ」と研磨たち。
(内側(クロス)をご所望か)
(じゃあ超インナーをくれてやる)
木兎は咄嗟に判断し、超インナーに打ち込んだスパイクは貉坂のコートに突き刺さる。
貉坂18-14梟谷
「俺は今まで『みんなのおかげのエース』だったけど、あと何日かでお前らとはお別れだからいい加減」
「ただのエースになるよ」
木兎の表情が変わった。
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