中学聖日記:最終話(12月18日放送)あらすじ
「未成年者誘拐罪の疑い」で警察署に連行された聖(有村架純)。一緒にいた晶(岡田健史)も取調べを受け、聖をかばう主張を続けるが、未成年ゆえに相手にされない。ようやく解放された後も、晶は愛子(夏川結衣)に携帯を取り上げられ、聖の連絡先を消されてしまう。
聖が警察からアパートへ戻ると、母がやってくる。聖は弁解しようとするが、「もう好きにしなさい。あなたのことが信じられない。これからは一人でやっていきなさい」と告げられる。
後日、愛子から指定された場所に向かう聖。しかし、当日待ち合わせ場所で聖を待っていたのは代理人の弁護士だった。
愛子と直接会って話がしたいという聖に、誓約書を渡す弁護士。そこには今回の件を示談にする代わりに、二度と晶と会わないことを誓う文面が書かれていた。
晶がアパートへ戻ると、千鶴が待っていた。学校に置いてあった聖の私物を渡し、「自業自得」と冷たく言い放って立ち去ろうとする千鶴だが、踵を返し呆然と立ち尽くしている聖を抱きしめる。
優しく慰める千鶴の前で号泣する聖。
一方、何かを手に持ち考え事をする律のもとに勝太郎がやってくる。持っていたものを急いで手帳に隠し立ち去ろうとするが、勝太郎に呼び止められる。
「聖が心配で…」という勝太郎に、「お前はただプライドが傷ついてるだけ」と返す律。そして、勝太郎は聖の現状を律に話す。
晶は中学時代の同級生・順一郎に聖とのことを話す。明るく応援する順一郎。
聖を呼び出し今回のことは自分が原因を作ったと謝罪する律。「いっそのこと…駆け落ちする?」と提案するが、聖は誓約書を渡されたことを話し、「どうすればいいのかよくわからない」と告げる。
「それは…みんなそうよ」と呟く律。そして、「ちょっと失礼」と立ち上がり歩き出すが、すぐに倒れてしまう。
救急車で運ばれた律。看護師から「かかりつけの病院の診察券などがないか荷物の中を調べて欲しい」と言われた聖が律のバッグの中を確認すると…母子手帳が出てくる。
病院に駆け付けた勝太郎に母子手帳を見せる聖。
「妊娠三か月だって」
それを聞いて、何も知らなかった勝太郎は戸惑う。
特に異常はないが、念のため入院することになる律。翌日、聖が着替えを持っていくと、「今日は大事な会議がある。夜には戻れば大丈夫」と、律が会社に行こうとしていた。
安静にしていた方がいいと説得する聖に、「大事なプロジェクトだから」と聞く耳を持たない律。
「どっちが大事なんですか!?赤ちゃん…いるんですよ?」
「とっても幸せなことです。これより大事なことはないはずです」
その言葉に、律は折れて病室へ戻る。
「決めた。私…母親になる」
律は、聖のおかげで子どもを産んで一人で育てる覚悟ができた、と話す。
聖は近所のフラワーショップで働き始める。愛子の弁護士から渡された誓約書の提出期限は翌日に迫っていた。
愛子と弁護士がその件について話している時、晶が帰宅する。誓約書のことを知り、愛子と弁護士に怒りをぶつける晶。そして、聖のアパートや勤務先が書かれた書類を手に取り、家を飛び出してしまう。
晶は聖が勤めるフラワーショップへ。その頃、愛子も弁護士と聖のもとへ向かっていた。
アパートで誓約書を見つめていた聖。そこへ、晶がやってくる。
「先生、開けてください。会いたい…声が聞きたい…」
ドアの向こうで語りかける晶。聖はドアノブに手をかけ…
それから少しあと、愛子と弁護士も聖のアパートに到着する。弁護士が部屋の中を確認するが、そこに晶の姿はなかった。
「すいません、誓約書の件で来ました」と、取り繕う弁護士に、「ちょうど今、ご連絡しようと思ってました」と答える聖。
翌日、愛子と聖は法律事務所で会う。
「誓約書は?」と聞く愛子に、「昨夜、黒岩君が来ました」と聖。そして、ドアを開けずに帰したことを話す。
聖は、愛子に会ったら「自分たちの決意は固い。彼が大人になるまで待てる」と伝えようと思っていたが、昨夜の出来事でまだ晶は子どもなのだと痛感したことを告げ、署名・捺印した誓約書を渡す。
「黒岩君に必要なのは…未来です」
自分は想いを告げてはいけなかった。それが大人としての責任だったと、深く頭を下げて謝罪をする。
「もう二度と会うことはありません。黒岩君にも…そうお伝えください」
そう言って、聖は立ち去るのだった。
晶から聖のことを聞かれた愛子は、誓約書を見せて「これを書いた先生の気持ちがわかる?この想いにどうこたえる?」と告げる。
フラワーショップの店長から「よくやってくれてる。先生になってみない?」と誘われた聖は、「ありがとうございます。でも今、ちょっと考えてることがあるので」と断る。そして後日、聖は「国際日本語協会海外教育隊」の事務所を訪れる。
律が退院すると、病院の前で勝太郎が待っていた。自分にも責任がある、とプロポーズするだろうと読んでいた律は、先回りして「全部お断り」と告げる。
そこへ聖がやってきて、二人に報告したいことがある、と話す。
愛子が自宅で誓約書を見つめていると、そこへ中学時代の教頭・塩谷(夏木マリ)がやってくる。
退職後、いじめ相談室で働き始めたことを話す塩谷。晶の同級生と偶然会い、聖とのことを聞いたと言われ、苦しい胸の内を話す愛子。
「大事な息子に憎まれていると思うと、くじけそうになる」と話す愛子に、「間違っていません。親として当然のことをしただけ。間違っているのは末永先生」と励ます塩谷。
塩谷が帰った後、愛子は誓約書を金庫にしまう。
自室で中学時代の日記を読み返す晶。後日、晶は聖の働くフラワーショップへ。働く聖の姿を眺めながら、愛子から言われた言葉を思い出した晶は…声をかけずにそのまま立ち去るのだった。
聖が勉強をしていると、勝太郎から電話で呼び出される。二人は遊園地へ行き、勝太郎は「律からの指示だ」といって聖を一人で観覧車に乗せる。
観覧車に乗ると、聖のスマホに律から電話がかかってくる。「頼まれてこんなことをやっている」という律のもとに現れたのは…晶だった。
律からスマホを受け取った晶は、「最後にどうしても会って伝えたくて」と話し始める。
「今まで僕は、聖ちゃんといると幸せで、自分のことしか考えてなかった。でも今は、聖ちゃんに幸せになって欲しい」
「だから、もう会わない。連絡もしない」
別れを告げる晶に、
「黒岩君、私…日本を離れる。海外で働くことにしたの」
「黒岩君が力をくれたから一人で立っていける。会えてよかった」
「さよなら…黒岩君…」
それを聞いた晶は、観覧車まで届くくらいの声で「頑張れ!!」と叫ぶ。
勝太郎は「これなら会ったことにならない」と聖に告げ、「渡して欲しいと頼まれた」といって晶の日記を手渡す。
そして、勝太郎は律に「原口さんの…二人のそばにいます」と決意を話して海外赴任を断ろうとするが、「待っててやる。だから行ってこい」と勝太郎を抱きしめる律。
聖は晶の日記を読む。今までの出来事を思い出し、涙を流す聖。
そして、最後のページには…
2018年12月
聖ちゃんがこの先ずっと
笑っていられますように
黒岩 晶
そして、聖は海外の仕事のため空港へ向かう。
晶は大学受験。愛子は晶の父から預かったお守りを渡す。
「行ってらっしゃい」
声をかけた愛子に、
「母さん…ありがとう。行ってきます」と笑顔を見せる晶。
聖は母へ電話をかけ、海外へ行くことを話す。
「もし本当につらいことがあったら…帰っておいで。晩御飯、食べさせるくらいはできるから」
聖の母はそう言って送り出す。
そして、5年後ーーー。
聖は海外で日本語を教える先生になっていた。
愛子は金庫から誓約書を取り出す。
聖が写真を撮っていると、背後からシャッター音が聞こえる。
振り返った先には…スーツ姿の晶がいた。
聖に誓約書を渡す晶。
二人は微笑み、そして抱き合う。
※誤字脱字・解釈の違いはご容赦ください。
各話あらすじ
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 最終話
コメント