ダンジョン飯 10巻の感想あらすじレビュー【ネタバレあり】

ダンジョン飯 10巻(2021/02/13発売)の感想

※この記事はネタバレを多く含みます。また、誤字脱字・解釈の違いはご容赦くださいませ。

ダンジョン飯10

迷宮の主である狂乱の魔術師(シスル)に連れ去られた妹・ファリンを追って迷宮の最下層にたどり着いたライオス一行。そこにはシスルの棲む家がありました。

ライオスたちが家の様子を見ていると、屋根の上に風見鶏が如く一羽の鳥を発見。騒がれると厄介なのでチルチャックが矢を射て仕留めます。

意を決して家の中に入りますが、壁一面に割れた鏡が飾られていてビックリ。さらに進むと食卓を囲む人影が。その中にはデルガルとヤアドの姿もありました。息はあるけれどピクリとも動かない姿を見て、マルシルは『シスルによって魂を抜かれたのでは?』と考えます。

とりあえず当初の目的である封印された翼獅子を探そうとするライオスたちの前に、炎に包まれた一羽の鳥が現れました。それはチルチャックが仕留めたはずの鳥で、実は不死鳥(フェニックス)だったのです。

不死の鳥を倒すことができず苦戦するライオスたちですが、『迷宮の魔物は黄金郷の民を傷つけることができない』という迷宮の規則を思い出し、不死鳥めがけてヤアドを投げつけます。

不死鳥はヤアドを傷つけられないので、炎で再生することができなくなりました。そして『消化されたら再生できない』という迷宮の規則を利用して不死鳥を始末することにします。

料理シーンは魔物だと分かっているのになぜかいつも美味しそうなんですよねw

センシが料理をしている間、他のメンバーは翼獅子を探すために家中の掃除を始めます。そして、マルシルが本棚からシスルが持っていた本と同じ装丁の本を発見。魔術を使って開いてみると、中から翼獅子の頭が現れました。

半分はシスルの持っている本に封印されているから頭だけのようです。ちょっと可愛い♡

翼獅子はライオスたちに「封印が解けたことにシスルが気づき、ファリンと共にこちらへ向かっている」と告げました。ライオスたちは竜化したファリンを無力化するため、空腹であろうファリンのために食事と酒を準備することにします。

家の前でウサギのフンを見つけたライオスたちは狩りを始めます。見つけたウサギは普通の可愛らしい見た目をしていますが、足に刃物がついていて素早い跳躍でライオスたちの首を次々と斬りつけていきます。最後に生き残ったマルシルはライオスたちの死体を操りなんとかウサギを仕留めるのでした。

このへんめちゃくちゃ面白かった!ゾンビとウサギのチューチュートレインは必見ですww

戦いが終わり、マルシルがみんなを蘇生していると翼獅子が語りかけてきました。「半身を取り戻したら君の力になると約束しよう」その言葉にすがるようなまなざしを向けるマルシル。翼獅子は彼女が密かに抱いていた『人種間の寿命差をなくしたい』という願望を見抜いたのでした。

一方その頃、迷宮の入り口ではエルフの軍勢と他の人々が揉めていて、6階ではカブルーとミスルン率いるエルフ隊がシスルとライオスたちを追っていました。様々な場所で起こる出来事に苛立つシスル。落ち着きを取り戻すと、まずは翼獅子を再び封印することを最優先と決めて最下層へ向かいます。

シスルが家の中に入ると、外で待つファリンは何かいい匂いがすることに気づきます。匂いをたどっていくと、そこにはライオスたちが用意したカレーと酒樽が。空腹だったファリンはすべて平らげ、酔っ払ってその場で眠ってしまいました。

『俺がやる』

ライオスは自分がファリンを仕留めると仲間たちに宣言します。確実に仕留めるために選んだ方法---それは窒息でした。眠るファリンに近づき布で口をふさごうとしたその時、ファリンが目覚めてしまいます。もみ合い傷つきながらもなんとかファリンを倒すことに成功。やむを得ないこととはいえ、妹を手にかけたライオスを気遣うマルシル。

『マルシル、俺はようやく覚悟ができた。奪う覚悟と奪われる覚悟だ』

その頃、家の中で翼獅子を探すシスルは過去の出来事を思い出していました。共に育ったデルガルと民のため、翼獅子の力を手に入れたシスル。最初は喜んでいたデルガルたちでしたが、自分たちを迷宮に閉じ込めて魔物を増やし続けるシスルに不満を募らせていくのでした。

過去の記憶がよみがえるシスルの背後から翼獅子が襲い掛かりますが、頭だけでは敵うはずもなく再び本の中へ封印されてしまいます。その直後、翼獅子がシスルを弱体化させていると信じているライオスたちは家の中へ。目の前には本を2冊持ったシスルが仁王立ちになっていました。

シスルは対峙したマルシルが「ハーフエルフ」であることを暴露します。マルシルはトールマンとエルフの間にできた混血種で、トールマンのように丈夫でエルフよりも長生きするが、子を成すことができないのでした。

だから人種間の寿命差をなくしたいんですね。仲間がみんないなくなって、子どもも産めずにたった独り取り残されるのは確かにつらいかも。。

シスルはおびただしい数の竜を召喚し、ライオスたちに襲い掛かります。次々と倒されていく仲間たち。残されたライオスも竜に捕まり万事休すのところで、竜同士が獲物を取り合うかのように小競り合いを始めました。

『生き物だ…竜は生き物なんだ』

なにかを閃くライオス。(つづく)

もうそろそろ終わりが見えてきた感じでしょうか?続きが楽しみです♪

 

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