ウォーキング・デッド シーズン9:第3話「A、又はB」
ウォーカーの群れが人肉をむさぼり、立ち去ってゆく。さっきまで食われていた者が転化し、動き出す。
それは、リックに追放されたジャスティンだった。
(オープニング)
目が覚めたリックはミショーンを起こさないよう静かに部屋を出る。ジュディスの部屋へ行き、彼女のおでこに手を当てる。
階段を降り、カールが遺した手形に手を合わせてから家を出るリック。
畑を見回り、赤く熟したトマトをカールの墓に供えてから家に戻ると、ミショーンがベッドの上で仕事をしていた。
ミショーンはジュディスが咳をしていたと伝えるが、「熱はないから大丈夫だ」と返すリック。念のためセディクのところへ連れて行くことにするミショーン。
リックはミショーンからノートと鉛筆を取り上げ、「今日は家族と過ごす」と宣言する。
一方、マギーと仲間の青年が馬車で食糧を運んでいると、そこに聖域のメンバーが現れる。彼らは行方不明になった仲間を探していた。
「あんた、”未亡人”だろ?」
横柄な態度でマギーに話しかける聖域の男。
荷台からトマトを1つ取ると、その場で食べ始める。
「シフトに戻らないと」
アラットたちがたしなめ、彼らはその場を離れる。
「あんな奴らに協力するなんて」
不満を募らせる仲間の青年に、怒りをこらえながら「チャンスをあげているのよ」と答えるマギー。
その時、道の先に何かを発見するマギーたち。
アレクサンドリアではリックたちが平和な時間を過ごしていた。ジュディスに絵本を読んであげている時、彼らのもとに知らせが入る。
橋の修繕キャンプでは、聖域メンバーとその他のコミュニティの間で小競り合いが起きていた。マギーたちが発見したのは転化したジャスティンで、何者かに殺害された形跡があったのだ。
聖域側ではアラットやローラが仲間たちをなだめるが、興奮した聖域メンバーは耳を貸そうとしなかった。アンやダリルが疑われて一触即発の中、リックが現れ仲裁に入る。
リックはゲイブリエルに「昨夜、アンはどこにいた?」と聞く。ゲイブリエルは「一晩中自分と一緒だった」と答え、それを聞いたリックはアンを疑っている連中から守って欲しいとゲイブリエルに頼む。
聖域のメンバーにも武器を使わせるべきだと主張するアルデン。リックは、まず誰がジャスティンを殺したのかを突き止めるのが先だと答える。
その場に居合わせたマギーは、聖域側に武器を渡すことに納得がいかないようだった。
リックはジャスティンに矢のようなもので刺された傷があるのを見て、ダリルのもとへ向かう。
一方、ゲイブリエルはアンのもとへ。「リックに聞かれて、君のために一晩中一緒にいたと嘘をついた」というゲイブリエル。アンはリックに疑われたことにショックを受けていた。
そして「あの後、何か見なかったか?」と聞かれるが、「いいえ」と答える。
ダリルと話すリックは、ジャスティンの体には矢のようなもので刺された傷があることを告げる。
「俺がやったと思うか?」と問うダリルに、「いいや。でも確認する必要がある」とリック。
「もし殺すなら堂々とやる」と答えるダリル。彼はやはり聖域メンバーとはうまくいかないと考えていた。
「彼らにも未来がある」というリックに、「グレンやエイブラハム、サシャはどうだ?あいつらに未来を奪われた」と納得がいかないダリル。
「以前、兄を見殺しにした男を許したように、今回も彼らに道を示して欲しい」とリック。
その後、2人チームに分かれて手掛かりを探すリックたち。
無線で連絡を取り合うなか、マギーとシンディは前方にウォーカーを発見する。
後を追った先は、シンディたちが以前住んでいた場所だった。リックたちも加勢しウォーカーを始末するが、アラットたちのチームと連絡が取れなくなっていた。
森の中を捜索していると、一人の女性が倒れていた。彼女は「突然背後から殴られた」と話し、アラットの姿が消えていた。
キャンプへ戻り、マギーたちと作戦会議をするリック。その後、キャロルと2人で聖域メンバーについて話す。「ジェドを殺したかった」というキャロルに、「自分もニーガンや彼らを始末したくなることがある」と話すリック。
しかし、失った仲間たちのためにも、もう奪わない。「すべての命に価値がある」と告げる。
一方、マギーとダリルはリックのやり方について話していた。「納得はできないが、リックは未来に向けて動いている。彼の行動はハーシェルのためよ」と話すマギー。
その時、2人は死体を貪るウォーカーを発見する。その死体には銛のようなものが刺さっていた。
「犯人が誰か分かった」
銛を引き抜いて呟くダリル。
ゴミ山で何かを探すアン。鉄の箱を見つけ、中から無線機を取り出す。
「ジェイディスよ。近くにいるんでしょ?」
何者かと話すアン。すると、無線から男の声が。
「AとB、どっちだ?」
相手の男から「Aが必要だ」と言われ、「わかった」と答えるアン。その様子を隠れてみていたゲイブリエルが話しかける。
「誰と話している?仲間を売ったのか?」
「ええ」と答えるアン。
そして、仲間になろうと頑張ったが、リックに疑われた。自分と一緒に来て欲しいとゲイブリエルを誘う。
「仲間を裏切れない。リックに話す」というゲイブリエルに「あなたはBだと思ったのに」と告げ、頭部に一撃を加えるアン。
森の中で捜索を続けるリックとキャロル。そこへ、ジェドが仲間を連れて現れキャロルの首にナイフを突きつけ武器を要求する。
「あんたのペット計画はもう終わりだ」
キャロルがナイフを隠し持っていることに気づいたリックは、構えていた銃を渡すフリをする。首からナイフが離れた瞬間、キャロルはジェドの肩をナイフで刺す。
もう一人の男に、「キャンプへ戻り治療させろ」と指示を出すリック。「なぜ殺さない」と問うジェドに、「全ての命に価値がある」と答えるキャロル。
一方、ダリルとマギーはアラットを発見する。
犯人はシンディをはじめとするオーシャンサイドの人々だった。
聖域との戦いが終わり、他に選択肢がなくリックに従っていたが、マギーがグレゴリーを絞首刑にしたのを見て自分たちも復讐するべきだと考えたと話すシンディ。
「助けて。私は変わった」と涙を浮かべて命乞いをするアラット。
しかし、シンディはアラットに11歳の弟を殺され、同じように命乞いをしたが「例外はない」と言われたことを話す。それを聞き、ダリルとマギーはその場から立ち去る。
「彼女たちは私を支持してくれた」
そして、マギーは決意する。
「リックのやり方は終わりよ。ニーガンのところへ行くわ」
「わかった」
二人はアレクサンドリアへ向かう。。
※誤字脱字、解釈の違いはご容赦ください。
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